「九州で最も豪華な観光列車『或る列車』に一度は乗ってみたいけれど、予約方法は?料金や時刻表は?どの座席を選べばいいの?」そんなお悩みをお持ちではありませんか?
100年の時を超えて甦った幻の豪華列車「或る列車」は、世界的シェフがプロデュースする極上コース料理と贅沢な車内空間で大人気のD&S(デザイン&ストーリー)列車です。
本記事では、鉄道旅行のプロが「或る列車」の魅力や最新の運行スケジュール・料金体系、座席の違い、さらには激戦の予約を勝ち取る「予約のコツ」まで詳しく解説します。後悔しない最高の列車旅を計画するために、ぜひ参考にしてください!
1. 「或る列車」とは?魅力と選ばれる理由
コンセプトとデザインのこだわり
「或る列車」は、1906(明治39)年に旧・九州鉄道がアメリカのブリル社に発注したものの、国有化の波に飲み込まれてほとんど活躍の機会を得られなかった「幻の豪華客車(九州鉄道ブリル客車)」をモチーフに復刻された観光列車です。
世界的鉄道模型コレクターであった故・原信太郎氏の精巧な模型をもとに、JR九州の数々の人気列車を手掛けたデザイナー水戸岡鋭治氏がデザインを担当しました。
金と黒を基調とした絢爛豪華な外観と、唐草模様が美しく描かれた車体は圧巻の一言。
車内に足を踏み入れると、福岡の伝統工芸「大川組子」やステンドグラスが惜しみなくあしらわれた、気品溢れる和洋折衷のラグジュアリー空間が広がっています。
絶品スイーツ&コース料理のおもてなし
「或る列車」の最大の魅力は、移動空間そのものが最高峰のレストランになることです。東京・南青山の名店「NARISAWA」のオーナーシェフである成澤由浩氏がプロデュースした極上のコース料理を味わうことができます。
九州各地の厳選された旬の生産者から届く新鮮な食材を用い、前菜から魚料理、肉料理、そして自慢のスイーツ&ミニスイーツに至るまで、五感で愉しむ一皿が提供されます。
さらに、車内ではスパークリングワインや赤白ワイン、九州の地酒、特製ジュースなどのフリードリンク(飲み放題)が楽しめるのも、選ばれ続ける大きな理由です。
2. 車両・座席の種類とおすすめの選び方
座席タイプの全一覧と特徴
「或る列車」は2両編成となっており、1号車と2号車でデザインや空間のコンセプトが大きく異なります。乗車人数や旅の目的に応じて最適な車両・座席を選びましょう。
1号車:ゆったり寛げるテーブル席

1号車はメープル材を使用した、明るく開放的な雰囲気が広がる車内です。
明るい木目調のインテリアと唐草模様のシートやカーペットが華やかさを演出しています。
座席は2名用テーブル(1〜5番)と4名用テーブル(11〜13番)で構成されており、大きな窓から九州の豊かな車窓風景を存分に楽しめる設計となっています。
2号車:シックな雰囲気の個室タイプ

2号車はウォールナット材を用いた、落ち着きのある大人のためのシックな空間です。廊下と客室が組子細工のパーテーションで仕切られたコンパートメント(個室)タイプとなっています。
1名専用の個室(21番)が1室、2名専用の個室(23〜28番)が6室用意されており、プライベート感を重視したいご夫婦やカップル、おひとり旅に最適です。
景観や過ごし方に合わせたベストな座席選び
「どの席を選べばいいか迷う」という方は、以下のポイントを参考にしてください。
- 雰囲気を楽しみたいグループ・ご家族:1号車のテーブル席がおすすめ。明るい車内で開放的な景色と会話を同時に楽しめます。
- プライベート感を重視するカップル・ご夫婦:2号車の2名個室がおすすめ。組子越しの上質な光の中で二人だけの特別な時間を過ごせます。
- 贅沢なおひとり旅:2号車の1名個室(21番)が一押し。他人に気兼ねすることなく極上の「食」と「旅」に没頭できます。
※1号車1番・11番および2号車21番・27番席は、構造上他のお座席より窓のスペースがやや小さめとなっていますので、広々とした車窓を楽しみたい方はご注意ください。
3. 【最新】運行ルート・時刻表・運転日まとめ

主な運行ルートと見どころ区間
「或る列車」は現在、博多駅〜由布院駅(鹿児島本線・久大本線経由)の区間を1日1往復運行しています。車窓からは筑後川沿いののどかな里山風景や耳納(みのう)連山の美しい雄姿が広がり、途中駅での地域の方々による温かいおもてなしや停車時間でのプチ散策も魅力です。
発着時刻・タイムスケジュール
「或る列車」の運転時刻は以下の通りです(午前便・午後便の1日2本設定)。
| 便名 | 出発駅・時間 | 到着駅・時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 午前便 | 博多駅 10:58頃発 | 由布院駅 14:08頃着 | 湯布院での午後からの観光・チェックインにぴったりのランチコース。 |
| 午後便 | 由布院駅 15:00頃発 | 博多駅 18:03頃着 | 湯布院散策後に乗車し、優雅なティータイム&夕食として楽しむコース。 |
※ダイヤ改正や運転日によって時刻が変更となる場合があります。ご予約時は最新の運行情報をご確認ください。
4. 運賃・料金プラン・コース一覧
料金体系(乗車券+食事+おもてなし)
「或る列車」は一般的な乗車券・特急券の組み合わせではなく、「JR乗車券+コース料理+フリードリンク」がすべてセットになったパッケージ商品(ツアー商品)として販売されています。
※JR九州企画・実施分の料金です。
| 号車・座席タイプ | 利用人数 | 大人お一人様料金 (目安) | こども料金 (10歳以上) |
|---|---|---|---|
| 1号車 テーブル席 (2名用) | 2名利用 | 38,000円 | 32,000円 |
| 1号車 テーブル席 (2名用) | 1名利用 | 50,000円 | – |
| 1号車 テーブル席 (4名用) | 3〜4名利用 | 38,000円 | 32,000円 |
| 2号車 1名個室 (21番) | 1名利用 | 44,000円 | – |
| 2号車 2名個室 (23〜28番) | 2名利用 | 38,000円 | 32,000円 |
| 2号車 2名個室 (23〜28番) | 1名利用 | 50,000円 | – |
こども料金やオプションについて
「或る列車」に乗車する際、事前に知っておくべき重要な注意事項がいくつかあります。
- 年齢制限:「或る列車」は静かで上質な空間を提供するため、10歳未満(乳幼児含む)のお子様は乗車できません。こども料金は10歳以上の小学生に適用されます。
- アレルギー対応:食材の調達や車内調理の都合上、コース料理のアレルギー対応やメニュー変更は行っていません。食物アレルギーをお持ちの方は事前にメニュー内容をご確認の上お申し込みください。
5. 予約方法と「10時打ち」成功のコツ

個人での予約手順(みどりの窓口・ネット予約)
「或る列車」に乗りたい方が最も陥りやすい罠が、「駅のみどりの窓口に行って買おうとする」ことです。「或る列車」はきっぷ単体ではなく旅行商品扱いとなるため、駅の「みどりの窓口」では発売していません。
個人で予約する場合は、以下の「或る列車」専用Webサイトから申し込みを行います。
- 「JR九州 WEB会員」に事前登録する(クレジットカード情報も登録しておく)。
- 「或る列車」公式サイトの「旅行代金・ご予約」ページへアクセスする。
- 希望の乗車日・便(午前/午後)・座席タイプ・人数を選択して決済を完了させる。
予約開始時期と激戦チケットを勝ち取るコツ
JRの通常きっぷは「乗車1ヶ月前の10時(10時打ち)」が有名ですが、「或る列車」は数ヶ月分(例:春〜夏分、秋〜冬分)が一斉に発売開始(11:00〜など)されます。
大人気のプレミアムチケットを勝ち取るための「Web10時打ち・11時打ち」のコツは以下の通りです。
- 公式発表の発売開始日を必ずチェック:公式サイトで年数回行われる発売時期のお知らせ(例:7月中旬に10〜2月運行分が一斉発売など)を見逃さないようにします。
- 発売10分前にはログイン完了:発売当日はサイトが混雑します。あらかじめログインを済ませ、希望日と座席の候補を第3希望まで決めておきましょう。
- 発売開始ジャスト(時報合わせ)に申し込みボタンをクリック:11:00ちょうどにリロード・操作を開始できるよう、秒単位で時間を合わせます。
- キャンセル待ちを狙う:出発日の20日前(キャンセル料が発生し始めるタイミング)や、5日前(Web予約締切)の直前は空席が戻ることがあるため、こまめに空席照会をチェックするのが成功の裏技です。
6. 手間なしで乗れる!おすすめツアー&モデルコース

大手旅行会社のパッケージツアー活用法
公式サイトで個人枠が満席だった場合や、予約の手間を省きたい場合は、大手旅行会社(JTB、クラブツーリズム、西鉄旅行など)が企画するパッケージツアーの活用が非常におすすめです。
旅行会社では「或る列車」の貸切運行プランや、前後の宿・往復の新幹線/航空券がセットになったツアーが多数販売されています。個人予約よりも座席が押さえやすいケースが多く、添乗員付きで安心して旅を楽しめるのがメリットです。
前後の周辺観光を組み合わせたおすすめ旅日程
「或る列車」を中心としたおすすめの1泊2日モデルコースをご紹介します。
【1日目】
博多駅 10:58発 >>「或る列車(午前便)」に乗車して極上ランチ&スイーツを堪能 >> 由布院駅 14:08着 >> 湯の坪街道を散策し、由布院温泉の上質な旅館に宿泊。
【2日目】
金鱗湖の朝靄を観賞 >> 由布院駅から観光列車「ゆふいんの森」または全席グリーン席のD&S列車「かんぱち・いちろく」に乗車して博多駅方面へ >> 福岡市内でグルメを楽しんで帰路へ。
7. まとめ:最高の列車旅を楽しむための最終チェック
JR九州の「或る列車」は、美しい車両デザイン、成澤シェフ監修の絶品コース料理、そして心弾むおもてなしが融合した、人生で一度は乗りたい最高の観光列車です。
個人で予約する場合は事前準備の上で発売開始日の「10時打ち」に挑戦するのが鉄則ですが、予約の手間を省き確実に乗車したい方や、由布院温泉での宿泊・周遊観光もまとめて楽しみたい方は、大手旅行会社(クラブツーリズムやJTB等)のパッケージツアーを活用するのがベストな選択肢です。
ぜひ早めに運行日やツアー情報をチェックして、九州のプレミアムな鉄道旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。

